ゴミ箱をDIYしたいと調べていて、箱を一から作るのか、それとも今あるゴミ箱に手を入れるのか迷っていると思います。
先にお伝えすると、満足度が高いのは箱本体より、パッキンと袋止めというパーツの自作です。
どちらも100均の材料で30分もかからず、臭いと袋ズレという日常の不満が直接消えます。
箱そのもののDIYは、置き場所に寸法をぴったり合わせられる代わりに、生ゴミ用としては手入れが難しくなります。
この記事では、パーツの自作を中心に、箱を作る場合の注意点まで整理します。
記事のポイント
- 効果が大きいのはパッキンと袋止めのパーツ自作
- パッキンはD型の隙間テープを貼るだけ
- 袋止めは開閉式フックかプラダンの内枠
- 箱を作るなら木材の反り対策が要る
- 生ゴミ用は市販の密閉型のほうが手入れが楽
ゴミ箱のDIYは3つに分けて考える
ゴミ箱のDIYと言っても、やることは3種類あります。
どれを選ぶかで、必要な道具も時間もまったく変わります。
| やること | 向いている場面 | 手間 |
|---|---|---|
| パーツを自作する | 臭いや袋のズレを今すぐ直したい | 30分程度、道具ほぼ不要 |
| 目隠しでカバーする | 市販のゴミ箱の見た目だけ変えたい | 半日、カットと組み立て |
| 箱そのものを作る | 置き場所の寸法に合う製品がない | 1日以上、電動工具が必要 |
まず手を付けるべきなのは、いちばん上のパーツの自作です。
今使っているゴミ箱がそのまま使え、失敗しても数百円で済みます。
パッキンを自作して臭いを抑える
フタ付きのゴミ箱でも、フタと本体の間にはわずかな隙間があります。
ここを塞ぐだけで、閉めているときの臭い漏れはかなり減ります。
D型の隙間テープを貼る
使うのは、窓やドアのすきま風対策として売られているD型の隙間テープです。
断面がアルファベットのDのような形をしていて、中が空洞になっています。
この空洞のおかげで、フタを閉めたときの軽い力でも潰れて隙間の形に沿います。
貼る場所はフタの裏側の縁で、本体の縁と重なる位置です。
手順は次のとおりです。
- フタの裏の縁をアルコールで拭いて油分を落とす
- 完全に乾かす
- フタの縁に沿ってテープを一周させ、長さを測る
- 角は切らずに折り曲げて回す
- 台紙を少しずつ剥がしながら押し当てる
角で切ってしまうと、その継ぎ目から空気が抜けます。
折り曲げて一本で回すほうが密閉できます。
貼る前に確認しておくこと
厚みのあるテープを選ぶと、フタが浮いて逆効果になります。
まずフタと本体の隙間を目で見て、そこに収まる厚みを選んでください。
反発の強い素材も同じで、フタが閉まりきらなくなります。
センサー式のゴミ箱では特に注意が必要です。
フタが完全に閉じないと、モーターが閉じる位置を認識できずエラーになることがあります。
パッキンだけでは臭いは止まらない
隙間を塞ぐのは、外に漏らさないための対策です。
中で臭いが発生すること自体は防げません。
むしろ密閉度が上がるぶん、フタを開けた瞬間に濃くなった臭いが出てきます。
底に新聞紙を敷いて水分を吸わせる、重曹を振っておくといった中の対策と組み合わせてください。
臭いの原因と対策は、ゴミ箱の臭い対策をまとめた記事で詳しく解説しています。
袋止めを自作して袋のズレを防ぐ
ゴミを入れるたびに袋が中へ引きずり込まれる、という不満はよく聞きます。
これも数百円で解決できます。
開閉式フックを内側へ逆向きに付ける
いちばん簡単なのが、100均の開閉式の粘着フックを使う方法です。
本来はレジ袋を吊るすためのものですが、これをゴミ箱の内側四隅に下向きに貼ります。
袋の端をフックに挟んで閉じると、四隅から引っ張られる形になります。
この張力があると、重いゴミを入れても袋が沈みません。
貼る前に内側をアルコールで拭いておくと、粘着が長持ちします。
プラダンで内枠を作る
袋の端が外から見えるのが気になる場合は、内枠を作る方法があります。
材料は100均のプラスチックダンボールで、カッターで切れて水にも強い素材です。
作り方は次のとおりです。
- ゴミ箱の内寸のうち、いちばん狭い部分を測る
- その周囲の長さより1センチほど小さい筒になるよう板取りする
- 折り目に浅く切れ込みを入れて四角い筒に折る
- 合わせ目をテープで留める
- ゴミ袋を筒に被せてから、ゴミ箱へ押し込む
プラダンの弾力と内壁との摩擦で、筒は途中で止まります。
袋の余った部分は筒と本体の間に隠れるため、外から袋が見えなくなります。
クリップで分別を分ける
1つのゴミ箱で2種類を分けたい場合は、クリップが使えます。
袋を2枚並べて入れ、それぞれの口をゴミ箱の縁にクリップで留めるだけです。
仕切り板を入れる方法と違い、片方が増えてももう一方のスペースへ膨らめます。
容量を無駄なく使いたい場合は、この方法のほうが実用的です。
100均の材料で箱を組む
ここからは、箱そのものを作る場合です。
置き場所の寸法に合う製品が見つからないときの選択肢になります。
ワイヤーネットとすのこを組み合わせる
切断せずに組める方法として、ワイヤーネットと桐すのこの組み合わせがあります。
ワイヤーネットを側面と背面に立て、すのこの端を格子の隙間に差し込むと棚板になります。
接着剤もビスも使わないため、あとから高さを変えられます。
ワイヤーネットを曲げたいときは、溶接されている交差点を避けて、その中間を折ってください。
交差点で曲げると溶接が外れます。
結束バンドで固定する場合は、切り口が鋭くなるので根元から切って角を落としておいてください。
木材で作るなら反りの対策が要る
本格的に木材で組む場合、いちばんの敵は木の反りです。
木材は湿度で膨らんだり縮んだりするため、何もしないと数か月で扉が閉まらなくなります。
対策は2つあります。
- 切断面まで含めた全面に塗料を塗り、水分の出入りを止める
- 裏側に反り止めの桟を入れて、変形を物理的に押さえる
設計図を書くときは、板の厚みを寸法へ必ず足してください。
19ミリの板を4枚使えば、それだけで外寸が76ミリ変わります。
ゴミ袋を入れる内寸から逆算しないと、袋がきつくて出し入れできなくなります。
新聞紙で使い捨ての内箱を折る
作るというより折る方法として、新聞紙やチラシの箱があります。
三角コーナーの代わりに使うと、汚れたらそのまま捨てられます。
基本の折り方は次のとおりです。
- 新聞紙を1枚広げ、縦半分に折る
- さらに横半分に折って折り目を付け、開く
- 四隅を中心の折り目に向かって三角に折る
- 上下の辺を中心線まで折り上げる
- 両端を内側へ入れ込み、箱の形に開く
水分の多い生ゴミを長く入れておくと底が抜けます。
調理中の一時受けとして使い、その日のうちに捨てる使い方が向いています。
DIYに向かない用途
最後に、手を出さないほうがよい範囲を整理します。
ここを見誤ると、作った労力が無駄になります。
生ゴミ用は市販の密閉型が無難
木製やワイヤーネットのゴミ箱は、生ゴミには向きません。
袋が破れたときに液が木に染み込み、洗って落とすことができないためです。
木は臭いも吸うため、一度染みると使い続けるほど臭いが強くなります。
DIYで作った箱は、乾いた資源ごみや、目隠しのカバーとして使うのが現実的です。
生ゴミやおむつのように臭いの出るゴミには、洗える素材で密閉できる市販品を使ってください。
ZitAは横にスライドして開く構造で、フタを開けたときに中の空気が上へ動きません。
\ 臭いの出るゴミ用に密閉できる構造を見る /
屋外に置くなら塗装と固定が前提
ベランダや勝手口へ木製のカバーを置く場合は、室内とは条件が変わります。
無塗装のまま外に出すと、雨と紫外線で1年ももちません。
組み立てる前に、切断面まで含めて防腐と防カビの効果がある塗料を塗ってください。
組んだあとでは塗れない面が出るため、順番が逆になると意味が薄れます。
もう1つ必要なのが、風対策です。
軽い木の箱は強風で倒れるため、金具で壁や床へ留めるか、内側に重しを入れてください。
ゴミ箱の上を収納として使いたい場合は、ゴミ箱上のスペース活用をまとめた記事で解説しています。
ゴミ箱のDIYに関するよくある質問
隙間テープはどのくらいで貼り替えますか?
潰れて戻らなくなったら交換の時期です。
台所のように油分が付く場所では、粘着が弱るのが早いため半年から1年を目安に見てください。
粘着フックが落ちてしまうのはなぜですか?
貼る前の脱脂が足りていない可能性があります。
中性洗剤で洗ってから乾かし、さらにアルコールで拭いてから貼ると付きが変わります。
プラダンの内枠はどのくらい持ちますか?
汚れなければ長く使えます。
水に強い素材なので、汚れたら拭くか洗えばよく、傷んだら同じ寸法で作り直せます。
電動工具がなくても箱は作れますか?
ワイヤーネットとすのこの組み合わせなら作れます。
木材で組む場合も、ホームセンターのカットサービスを使えば切断は不要になります。
ペットがいる家でもDIYのゴミ箱は使えますか?
倒される前提で考えてください。
自作の箱は軽いため、底に重しを入れるか、ベビーガードのロックをフタへ付けておくと安心です。
ゴミ箱DIYのまとめ
ゴミ箱のDIYで効果が大きいのは、箱本体よりパーツの自作です。
パッキンはD型の隙間テープをフタの裏の縁へ一周させるだけで、角は切らずに折って回します。
ただし密閉すると開けた瞬間の臭いは濃くなるため、新聞紙や重曹と組み合わせてください。
袋止めは、開閉式フックを内側へ下向きに貼る方法がいちばん手軽です。
袋の端を隠したい場合は、プラダンで内枠を作ると外から見えなくなります。
箱そのものを作るなら、木の反りを止める塗装と、板厚を足した寸法計算が要ります。
生ゴミやおむつのように臭いが出るゴミには、洗えて密閉できる市販品を選んだほうが長く使えます。
まずは数百円のパーツから試して、効果を確かめてから箱づくりへ進んでください。


