ゴミ箱を開けたら小さな虫が飛び出してきて、どうにかしたい状況だと思います。
先にお伝えすると、飛んでいる虫を退治するだけでは同じことが繰り返されます。
虫が寄ってくる原因は生ゴミの水分と臭いで、そこに卵を産まれると数日で成虫になるためです。
やるべきことは、今いる虫を減らすことと、寄せつけない状態を作ることの2つです。
この記事では、虫の見分け方から、湧かせないための手順までをまとめます。
記事のポイント
- ゴミ箱に虫が湧く仕組み
- 飛んでいる虫の種類別の見分け方
- 今いるコバエとウジ虫への対処
- 水分と臭いを減らす具体的な方法
- 繰り返す場合にゴミ箱を替える判断
虫が湧くのは臭いと水分が原因
ゴミ箱に虫が出るまでには、決まった流れがあります。
- 生ゴミが傷んで臭いが出る
- その臭いをたどってハエが飛んでくる
- フタや本体のすき間から中に入る
- 生ゴミに卵を産む
- 数日で幼虫がかえって動き回る
この流れが速いのは、ハエの繁殖のペースが非常に早いためです。
アース製薬の解説では、ハエは卵から成虫までおよそ2週間、1回に50〜150個、一生に500個ほどの卵を産むとされています(出典:アース製薬)。
卵は1日足らずでかえるため、気づいたときには数が増えています。
つまり、飛んでいる成虫を減らすだけでは追いつきません。
臭いを出さない、入られない、産ませないという順で止めるのが基本になります。
臭いが出る仕組みはゴミ箱の臭いをスッキリ解決で詳しく説明しています。
発生している虫を見分ける
対策を決める前に、何が出ているかを確かめてください。
種類によって発生源が違うため、間違えると効果が出ません。
ショウジョウバエ
体長は2〜4mmほどで、目が赤く、体は黄色っぽい色をしています。
ふわふわとゆっくり飛ぶのが特徴です。
好むのは、傷んだ果物や野菜、ビールの空き缶などの発酵した臭いです。
ゴミ箱に出るコバエの中では、最もよく見かける種類になります。
このタイプなら、めんつゆや酢を使った手作りのわなでも捕まえられます。
ノミバエ
体長は1〜5mmほどで、黒っぽく、背中が丸みを帯びています。
飛ぶよりも、素早く歩き回るのが見分け方です。
好むのは肉や魚などの動物質で、ゴミ箱の底にたまった汁からも出ます。
発酵臭に寄る種類ではないため、めんつゆのわなにはほとんど入りません。
素早く歩く小さな虫を見かけたら、こちらを疑ってください。
チョウバエ
体長は1〜5mmほどで、翅に細かい毛があり、ハート型に見えます。
壁に止まってじっとしていることが多い種類です。
発生源はゴミ箱ではなく、排水口の内側にたまった汚れです。
ゴミ箱をどれだけきれいにしても減らない場合は、排水口を疑ってください。
この見分けができていないと、対策の方向がずれたままになります。
今いる虫を減らす
種類が分かったら、まずコバエの駆除から始めます。
成虫と幼虫では対処が変わります。
飛んでいる成虫への対処
キッチンで薬剤を使いたくない場合は、置くタイプのわなが使えます。
浅い容器に水とめんつゆを入れ、食器用洗剤を数滴たらすだけです。
洗剤を入れる理由は、水の表面張力を下げて虫が沈むようにするためです。
ただし、これが効くのはショウジョウバエが中心です。
ノミバエやチョウバエには入らないため、その場合は市販の置き型を選んでください。
スプレーを使う場合は、食品や食器にかからない場所で、製品の表示に従って使用してください。
ウジ虫が出たときの対処
白い幼虫が動いているのを見つけたら、まずゴミ袋ごと処分します。
そのうえで、ゴミ箱の内側を洗ってください。
幼虫は成虫になる前に、乾いた場所を探して移動します。
フタの裏や本体のフチ、ゴミ箱の周りの床まで確認してください。
洗うときは、塩素系の漂白剤を製品の表示どおりに薄めて使うと、汚れと臭いも一緒に落とせます。
酸性タイプの洗剤と混ぜると有害なガスが出るため、必ず単独で使ってください。
熱湯をかける方法もありますが、排水口には流さないでください。
排水管の耐熱温度を超えると、変形や破損の原因になります。
湧かせないための3つの対策
ここからが本題です。
虫が湧かない状態を作るには、次の3つを押さえてください。
- 生ゴミの水分を減らす
- 臭いを外に出さない
- 長くためない
最も効くのが水分です。
水分が多いほど傷むのが早く、臭いも強く出ます。
三角コーナーから移すときに軽く絞るだけでも変わります。
新聞紙で包んでから捨てると、水分を吸わせながら臭いも抑えられます。
折り方は新聞紙ゴミ箱の折り方にまとめています。
魚や肉のように傷みやすいものは、袋に入れて冷凍庫で保管する方法もあります。
収集日まで凍らせておけば、臭いも卵も出ません。
気温が高い時期ほど差が出るので、夏場だけでも試す価値があります。
防虫剤とフタの使い方
予防を補助するものとして、ゴミ箱のフタの裏に貼る虫除けの製品があります。
コバエよけとして売られている防虫剤が、これにあたります。
成分によって働き方が違うため、選ぶときは表示を見てください。
| 成分の種類 | 期待できる働き | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ワサビ由来の成分 | 虫を寄せつけにくくする | 薬剤を減らしたい場合 |
| ピレスロイド系の成分 | 入ってきた虫に作用する | すでに発生している場合 |
| 植物由来の香り成分 | 忌避と消臭を兼ねる | キッチンで使う場合 |
どれも、フタが閉まっていることが前提になります。
すき間が開いたままでは成分が外へ逃げるため、効果が下がります。
すでに発生している場合は、腐敗を抑える働きも兼ねたタイプが選びやすくなります。
\ フタの裏に貼るタイプを見てみる /
キッチンで殺虫成分の使用を控えたい場合は、取るタイプという選択もあります。
\ 殺虫剤を使わないタイプを確認する /
いずれの製品も、使用方法と使用期間は表示どおりに守ってください。
繰り返すならゴミ箱を替える
掃除も水分の管理もしているのに毎年出る場合、ゴミ箱の構造に原因があることがあります。
確認してほしいのは次の3点です。
- フタと本体の間にすき間がないか
- フタにパッキンが付いているか
- フタが開いている時間が長くないか
コバエは数mmのすき間からでも入ります。
フタが付いていても、閉じたときに浮いていれば意味がありません。
パッキンで密着する構造なら、臭いが外に出る量も減らせます。
生ゴミの臭いはゴキブリも引き寄せるため、ゴキブリ対策としても意味があります。
密閉タイプの選び方はゴミ箱の密閉性で選ぶ臭わないキッチンで説明しています。
臭いが外に広がりにくい構造を優先するなら、フタが横に開くタイプも候補になります。
ZitAはフタが横にスライドするため、開けたときに中の空気を上へ押し出しにくい構造です。
\ フタの動き方を実際に見てみる /
もうひとつの視点が、フタを開けている時間です。
手が汚れているとフタを開けたまま作業しがちで、その間に虫が入ります。
自動で開いて自動で閉まるタイプなら、開いている時間を短くできます。
調理中に手がふさがることが多い場合は、触らずに開くタイプが向いています。
Smartownerはセンサーで開閉するため、フタの閉め忘れを減らせます。
\ 開いてから閉じるまでの動きを確認する /
ゴミ箱の虫対策に関するよくある質問
フタ付きにすれば虫は入りませんか?
フタがあっても、すき間があれば入ります。
閉じたときに浮きがないか、パッキンが付いているかを確認してください。
めんつゆのわなを置いても減りません。
発酵臭に寄らない種類が出ている可能性があります。
素早く歩く虫ならノミバエなので、別のタイプの製品に変えてください。
ゴミ箱を洗っても臭いが取れません。
本体の細かい傷に汚れが入り込んでいることがあります。
この状態になると洗っても戻りにくいため、買い替えも検討してください。
屋外のゴミ箱にも同じ対策が使えますか?
水分を減らす考え方は同じです。
屋外は気温が上がりやすいので、フタの密閉と直射日光を避ける置き方も合わせてください。
冷凍庫に生ゴミを入れるのは衛生的に問題ありませんか?
袋を二重にして密閉し、食品と触れない場所に置けば実践している家庭は多くあります。
気になる場合は、魚や肉など傷みやすいものだけに限定してください。
ゴミ箱の虫対策のまとめ
虫が湧くのは、生ゴミの水分と臭いに引き寄せられて卵を産まれるためです。
飛んでいる成虫を減らすだけでは、数日でまた出てきます。
まず出ている虫の種類を見分けて、それに合う方法を選んでください。
予防では、水分を減らすことが最も効きます。
新聞紙で包む、冷凍庫で保管するなど、傷ませない工夫を先に入れてください。
それでも毎年出る場合は、フタのすき間と開いている時間を見直すと状況が変わります。



