EKOのゴミ箱を調べていると、評判は良さそうなのにブランドの正体が分からず、買ってよいのか迷うと思います。
先にお伝えすると、EKOは1997年に中国の広州で生まれた、ステンレスゴミ箱では世界最大級のメーカーです。
コストコやRubbermaidなどの製品を長年OEMで作ってきた会社が、2010年から自社ブランドとして出しているものです。
ただし機種の幅が広く、インナーボックスの有無や電池の本数がモデルごとに違うため、EKOという名前だけで選ぶと後で使い勝手が合いません。
この記事では、ブランドの実像と評判の中身、そしてモデル差を整理します。
記事のポイント
- EKOは中国・広州発の世界最大級のゴミ箱メーカー
- 評判の中心は静音性とゴミ袋が見えない構造
- 不満はインナーボックスの容量ロスと電池
- 壊れたという声の多くは電池と原点ズレ
- モデル差はフタの開き方と中箱の有無で分かれる
EKOはどこの国のブランドか
検索でいちばん多いのが、この疑問です。
ロゴが英字で、公式サイトの雰囲気も欧米風のため、日本のメーカーではないことは分かってもどこの国か掴めません。
1997年に中国の広州で設立された
EKOの本社は、1997年に中国の広州で設立されたEKO Development Ltd.です。
広東省佛山市などに16万平方メートルの自社工場を持ち、600名規模の従業員で年間1,000万台以上を生産しています。
販売先は158カ国にわたり、ステンレスゴミ箱の分野では世界最大級の規模です。
創業のきっかけは、創業者がドイツの美しい住宅に招かれたとき、家主が使ったゴミ箱のフタが大きな音を立てて閉まり、その場の空気を壊してしまった経験だと公表されています。
あとで触れる静音性へのこだわりは、この原体験から来ています。
もともとは有名ブランドのOEM工場だった
設立当初のEKOは、自社ブランドを持たないOEMメーカーでした。
コストコ、Hailo、Rubbermaidといった各国の有名ブランド向けにステンレスゴミ箱を製造していた会社です。
つまり、店頭で別のブランド名で並んでいた製品を、実際に作っていたのがEKOだったということになります。
自社ブランド「EKO」としての販売を始めたのは2010年からで、ブランドとしての歴史は工場としての歴史より15年ほど新しいことになります。
2016年から日本法人が入っている
日本市場には、2016年に設立されたEKO JAPAN株式会社が窓口として入っています。
単なる輸入販売ではなく、日本の利用者からの要望を本社の商品開発へ返す役割も担っています。
この日本法人が正規輸入した製品には、購入日から1年間のメーカー保証が付きます。
並行輸入品は保証の対象外になるため、購入先が正規の販売店かどうかは確認しておいてください。
EKOの評判で挙がる良い点
EKOの評判は、大きく2つの点に集中しています。
どちらも購入前の写真では分からず、使い始めてから効いてくる部分です。
フタが音を立てずに閉まる
もっとも多く挙がるのが、フタの閉まり方です。
安価な自動開閉ゴミ箱の多くは、モーターの回転をギアで直接フタに伝えます。
この方式は歯車のかみ合う音が出やすく、負荷がかかったときに歯が欠けて動かなくなることもあります。
EKOはギアを介さず、モーターとバネを併用する構造を採用しています。
開閉音は40〜50デシベル程度とされ、図書館の中と同じくらいの静かさです。
夜中にキッチンで使っても、寝室に音が届きません。
ゴミ袋が外から一切見えない
もう1つが、袋の見え方です。
フタを閉めたときに袋の端がはみ出していると、それだけで生活感が出ます。
EKOはインナーボックスか袋留めのどちらかで袋の端を内側に収める構造になっており、外から袋が見えません。
ステンレス表面には指紋や皮脂の跡が付きにくいコーティングが施され、濡れた布で拭けば光沢が戻ります。
この2点があるため、リビングやダイニングの見える場所へ置いても浮きません。
EKOの評判で挙がる不満
良い評価の一方で、繰り返し指摘されている弱点もあります。
どちらも構造から来るもので、モデル選びで避けられる部分です。
インナーボックスで袋を使い切れない
インナーボックス付きのモデルで多いのが、この不満です。
ステンレスの外装の中に、独立したプラスチックのバケツが入っている二重構造になっています。
袋が破れて液が漏れても中箱だけ洗えるという利点がある反面、中箱の容積が45Lの袋より小さいことがあります。
その結果、袋の底にはまだ余裕があるのに、ゴミ箱としては満杯という状態が起きます。
指定袋を使い切りたい人は、インナーボックスのないモデルを選んだほうが納得できます。
電池の本数と交換の手間
もう1つが電池です。
デラックスファントムなど従来のモデルは単3電池を6本使います。
本数が多いぶん交換のたびに手間もコストもかかります。
ただしこれは新しいモデルで改善が進んでいる部分です。
ファントムプロは単3電池2本、ミラージュXやエックスウイングの一部はUSB Type-Cの充電式へ移行しています。
電池を気にしたくない人は、充電式のモデルから見てください。
「壊れた」と言われる症状の中身
EKOで壊れたと言われる症状は、大きく3つに分かれます。
実際には機械の破損ではなく、電池と設定に起因するものが大半です。
反応しない、途中で止まる
最初に疑うのは電池です。
センサーとモーターは安定した電圧がないと正常に動きません。
次の3つが、電圧不足を招く典型的な原因です。
- 長期保管で自然放電した電池を新品として入れている
- メーカーの違う電池や、使用済みと新品を混ぜている
- 裏側の電池ボックスに気づかず、片側だけ交換している
解決策は単純で、同じメーカーの新しいアルカリ乾電池へ、全数を同時に交換することです。
冬場に動きが鈍くなる現象も、電池内部の反応が低温で鈍るためで、故障ではありません。
センサーの保護フィルムが残っている
意外と多いのが、これです。
出荷時にセンサーパネルへ貼られている透明な保護フィルムを剥がさずに使い続けると、赤外線が乱反射します。
その結果、誰もいないのに開いたり、逆にまったく反応しなくなったりします。
買ってすぐ調子が悪い場合は、まずパネルの表面を確認してください。
フタがズレたときはリセットで戻る
フタが開く途中で手で押さえたり、上の棚にぶつかったりすると、モーターの原点がズレます。
左右の高さが合わない、閉まりきらないといった症状はこれです。
EKOにはマグネットリセットという仕組みがあり、操作パネルの閉じるボタンを押して一度完全に閉め切ると、内部で位置が再認識されて正常に戻ります。
この機能があるため、位置ズレで買い替えになることはほとんどありません。
モデルごとの違い
EKOで失敗するとすれば、ブランドではなくモデル選びです。
見るべきなのは、フタの開き方とインナーボックスの有無、そして電源方式の3つです。
フタの開き方で置ける場所が変わる
デラックスファントムやファントムプロは、フタが左右に割れる観音開きです。
上に大きく跳ね上がらないため、45Lモデルでも全開時の高さが76センチ程度に収まります。
カウンター下や吊り戸棚の下など、上方向に余裕がない場所ではこの構造が効きます。
一方のミラージュは一枚フタの上開きで、開いたときに高さが必要になります。
置き場所の上方向の寸法を先に測ってから、どちらの構造にするか決めてください。
インナーボックスの有無で袋の使い方が変わる
下の表は、代表的なモデルの違いをまとめたものです。
| モデル | フタの開き方 | インナーボックス | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| デラックスファントム | 観音開き | あり | 液漏れが心配、洗って使いたい |
| ファントムプロ | 観音開き | あり | 電池を減らしたい、コストを抑えたい |
| ファントムX | 観音開き | なし | 45Lや50Lの袋を使い切りたい |
| ミラージュ | 上開き | モデルによる | 上に空間があり、充電式がよい |
| モランディ | 上開き | 樹脂本体 | 洗面所やトイレ、8〜12Lで足りる |
迷ったときの基準は単純です。
衛生面と洗いやすさを取るならインナーボックスあり、袋の容量を使い切りたいならなしを選んでください。
中箱を洗える構造で選ぶなら、インナーボックス付きの標準機がこれにあたります。
\ 中箱を外して洗える構造か確認する /
反対に、指定袋を最後まで使い切りたい場合はインナーボックスのないモデルになります。
\ 袋を使い切れる中箱なしタイプを見る /
コストコで買えるモデルがある
EKOの価格を調べていると、同じような仕様なのに販売店で金額が大きく違うことに気づきます。
これは販売チャネルが分かれているためで、百貨店や高級家具店で定価販売されるプレミアムラインと、通販中心のインターネットコレクションがあります。
その中でも、コストコで扱われているファントムプロ50Lは価格差が大きいモデルとして知られています。
コストコで買えるゴミ箱の全体像は、コストコのゴミ箱をまとめた記事で解説しています。
価格は時期と販売店で変わるため、購入前に最新の金額を確認してください。
EKO以外も並べてから決める
EKOはモデルが多く、EKOの中だけでも比較が成立してしまいます。
ただ、条件によっては他社のほうが噛み合うことがあります。
フタを開けた瞬間の臭いが気になるなら
EKOの自動開閉は、観音開きか上開きのどちらかです。
どちらもフタが上方向へ動くため、開けた瞬間に内部の空気が持ち上がります。
生ゴミやおむつ、ペットの排泄物のように臭いの強いゴミを毎日入れる場合、この空気の動きが気になることがあります。
フタが水平にスライドする構造であれば、内部の空気をかき混ぜにくくなります。
ZitAは横にスライドして開く構造で、棚下やカウンター下にも収まります。
\ 横スライド構造の寸法を確認する /
センサーの反応範囲を変えたいなら
EKOのセンサーは、パネルの上およそ20センチに反応範囲が固定されています。
これは前を通っただけで開く誤作動を防ぐための設計で、裏を返すと利用者側で調整できません。
通路脇など人がよく通る場所へ置く場合は、感知距離を調整できるモデルのほうが扱いやすくなります。
Smartownerもセンサー式で、袋を見せない構造を採用しています。
\ 置き場所に合うサイズがあるか見てみる /
自動開閉ゴミ箱を横断で比べたい場合は、自動開閉ゴミ箱を比較した記事もあわせて確認してください。
EKOのゴミ箱に関するよくある質問
EKOは日本のブランドではないのですか?
中国の広州で設立されたメーカーです。
日本には2016年に設立された日本法人があり、正規輸入品には1年間のメーカー保証が付きます。
センサーの反応距離は変えられますか?
変えられません。
パネル上およそ20センチに固定されており、前を通っただけで開く誤作動を防ぐための仕様です。
電池はどのくらいで交換になりますか?
使用頻度とモデルで変わります。
開閉回数の目安を15,000回としている機種があるため、1日20回開けるなら2年前後が交換の目安になります。
手動でフタを開けることはできますか?
操作パネルのボタンで開閉できます。
掃除や袋交換のときは、開いたまま止めておけるモデルが多いため、片手がふさがっていても扱えます。
洗面所やトイレに置ける小さいモデルはありますか?
樹脂製のモランディが8Lと12Lで展開されています。
ステンレス製より軽く、汚れがひどいときは丸洗いできるため、水回りでの扱いは楽になります。
EKOのゴミ箱のまとめ
EKOは中国の広州で1997年に設立された、世界最大級のステンレスゴミ箱メーカーです。
コストコなどのOEMを長く手がけてきた工場が、2010年から自社ブランドとして展開しています。
評判の中心は、ギアを使わない静かなフタの閉まり方と、ゴミ袋が外から見えない構造の2つです。
不満として挙がるのは、インナーボックスによる容量ロスと、旧モデルの電池本数です。
壊れたという声の多くは、電池の混用か保護フィルムの貼りっぱなし、あるいはフタの原点ズレで、リセットで戻ります。
選ぶときは、置き場所の上方向の寸法でフタの開き方を決め、袋を使い切りたいかどうかでインナーボックスの有無を決めてください。
臭いの強いゴミが中心なら、横にスライドする他社の構造も並べたうえで判断すると納得しやすくなります。
価格と在庫は販売店と時期で変わるため、購入前に最新の情報を確認してください。


